ワインと料理


 ワインと料理の関係と言えば、昔から「肉は赤、魚は白」と言われてきました。もちろん、超単純に言えば正解かもしれませんが、これでは身もフタもありません・・。もう少し突き詰めて、家庭料理に華を添える、おいしい1本を探しましょう!


●料理の色を見て決めよう!

 この料理には赤がいいか白がいいか・・?悩んだ時には料理の色を見ましょう。赤系の色の料理なら赤、白系の色の料理なら白、と選んで行くのです。お家でフランス料理を作ることはめったにないと思いますので、日常私達の食卓に出てくる家庭料理を想定して話をしてみます。

1.こんがり焼けたローストチキン。塩とコショウでシンプルに味付けされて横にはレモンが添えてあります。このお料理の色は赤系?白系?

2.たっぷりのタレに付けて香ばしく焼いた焼き鳥。色は赤系?白系?

3.からりと揚がったあつあつの天ぷら。色は赤系?白系?

4.お肉たっぷり、イタリアントマトが美味しいミートソースのパスタ。色は赤系?白系?

5.クリーミーなおいしさのグラタン。色は赤系?白系?

6.体力増進!ウナギの蒲焼き。色は赤系?白系?

  答え 1白  2赤  3白  4赤  5白  6赤

 という具合です。もちろん味覚は人それぞれですので、これが正解、という訳ではありません。しかし、迷った時には充分参考になると思います。

●白ワインと料理の相性

 白ワイン用葡萄品種として代表的なものが3種、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、リースリングで考えてゆきましょう。まず、それぞれの特徴も簡単におさらいしましょう。ソーヴィニヨン・ブランは「柑橘系フルーツやハーブの香りのある酸味が特徴」、シャルドネは「花のような香りで、やや穏やかな酸〜まろやかな味わい」、リースリングは「シャープな酸味があり、エレガント」でした。

では問題です。次の料理には何が合うと思いますか?

1 水炊き(ポン酢で食べる場合)
2 カルボナーラ・スパゲティ
3 酢豚

ヒントは、「似たもの同志で合わせる」こと、です。

 1番の水炊きをポン酢で食べる場合、ポン酢は柑橘フルーツで造りますよね。スッキリした酸味が特徴の味わいですから、ソーヴィニヨン・ブラン、又は辛口のリースリングでしょう。(甘口のリースリングだと、必要以上にポン酢を酸っぱく感じ、ワインを甘く感じるかも知れません)シャルドネを合わせるのなら、シャブリのような酸味が活き活きしたタイプなら合うでしょう。

 2番のカルボナーラは卵とクリーム、チーズのソースを絡めていて、「酸味」よりは「まろやかさ」がキーですので、まろやかさがあるシャルドネがいいでしょう。クリーミーな料理に酸味が強いワインを飲むと、お腹の中で固まってしまうようなイメージになりませんか!?

 3番の酢豚は甘酸っぱい料理です。ドイツのやや甘い位のリースリングなら正に「甘酸っぱい」ですよね。これがぴったり来そうです。

「似たもの同志を合わせる」という簡単なことで、料理に相性の良いワインは見つけられます。これを応用して、「ごまだれで水炊き」ならまろやかなシャルドネの方がいいかな、と考えられるようになればしめたものです。

●赤ワインと料理の相性

赤ワインは健康ブームとも相まって大人気になりましたが、「白は好きだけど赤は渋くて飲めない」という方も沢山いらっしゃいます。ですから赤ワインを料理と合わせる場合、「相性」だけでなく「赤ワインの渋味に慣れているどうか」も大変重要です。基本的な赤ワインと料理の合わせ方は、白と同じく、「似たもの同志」です。

軽めの赤(明るい色調のラズベリー色のワイン)には、軽めの肉料理(タレ焼き鳥、照焼きチキン等)に。銘柄では、ボージョレー、シノン等。このタイプは渋味がやや少ない分、酸味を感じやすくなります。

ミディアムボディーの赤(やや濃いラズベリー色〜ガーネット色のワイン)は、比較的何にでも合わせやすいと言えます。酸味があるものと、穏やかなものとがあります。すき焼き(卵はつけない方が合います)、ブリの照焼きウナギの蒲焼き、バーベキューなどの程々のコクがある料理に合います。1000円台のボルドーや、人気のチリのカベルネ・ソーヴィニヨンの多くがこのタイプです。

フルボディーの赤(濃いボルドー色〜熟成してオレンジがかっているワイン)は、やはりこってりした料理に最適です。ジューシーなステーキにはこれ。ボルドーの格付けワインやブルゴーニュの高級ワインはこのタイプが多いですが、価格もフルです。割合手軽なのは、南フランス産や、スペインやチリのグラン・レゼルバ(熟成が長い)。3000円程でいい物があります。

さて、今まで説明してきたのは、赤を飲み慣れた人用の合わせ方。最初も触れたように、初めて赤を飲む人が「ステーキだからフルボディー」ではほぼ失敗します。まず、軽めの物から始めた方がおいしいですよ。赤を飲み慣れていない方にお薦めするベスト3を紹介しますので、HP上でご覧になって下さい。

この記事は田崎真也ソムリエの著書を参考にさせて頂きました。   

1位 2位 3位
写真 写真 写真
グスタフ・ディッケンスシェイト・オッケンハイマー・ザンクトロフスカペレ QbA 97
やや甘口でまるでロゼ。この赤なら絶対飲めます。
シャルル・ラ・ローズ ボージョレー 95
軽めの渋味と、爽やかな酸味。
ファルネーゼ・モンテプルチャーノダブルッツオ 97
程々の渋味がありますがフルーティーで飲み易い。



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