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●2件目の蔵元 シュロス・リーザーへ ●怒濤のティスティング 「QbAはわずかに加糖しています。たくさん加糖して人為的にアルコールをあげたものは長く寝かせられません。」「アルコールがそんなに高く無ければ2人で1本開けても飲み疲れないし、そういうのが良いワインです」「モーゼルワインは、瓶詰め3〜4年後に味わいや香りが休眠状態になってしまうこ とが多い。いつ飲むのがベストかを見極めて売っていかなければなりません」「ラ ベルには辛口や半辛口の表示はしません。法定より微妙に残糖を残したい時もあるから」「酵母は天然酵母のみです。畑の個性を出したいから培養酵母は使いません」等、トーマス氏流のこだわりの言葉が次々飛び出します。本当に真摯にワイン作りに取り組んでいるという事が感じられました。 同行していた主人は、透明感があるすっきりした、ハーク親子のワインがすっかり気に入り、「どのワインも素晴らしい。好みだ」と言っていました。それをトーマス氏に伝えるとにっこりと笑って嬉しそうでした。親子のワイン作りの手法は共通しており、土壌の違いだけが「違い」だそうで、なるほど、どのワインにも「飛び抜けたきれいさ、透明感」というものが共通しています。 |
![]() シュロス・リーザーの葡萄畑の表札。 実は、この表札は葡萄畑の道端に倒れていて、プレートも折れ曲がっていたものを、主人が手で曲げて直し、記念に撮影したものです。右端が波打っているのはその形跡です。 ![]() どれだけ斜面が急か、この写真で伝わると思います。斜面の下に見える川がモーゼル川です。 他の地域、国のワインの生産に携わる人々が訪問した際、この斜面を見て「モーゼルワインを飲むのはいいが、働くのは遠慮したいね。」と言われるそうです。 この急斜面をも克服する労力が素晴らしいワインを産みだします。 |
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ベルンカステルはモーゼル観光の中心になる小さな町。川沿いの道にはパラソルとベンチが置かれ、お年寄り達が飲み物を片手にくつろいでいるのどかな所です。石畳とドイツらしい木組みの家が並ぶ広場など少し町をぶらぶらと散策してみました。その短い間にも何人かがシェーファー氏に声をかけてきます。穏やかで気さくな彼の人気が伺えます。有名な「ベルンカステラー・ドクトール」の畑も見えました。この畑名は、トリアーの司教の病気がこの畑のワインで直ったということに由来しているのです。 ワインはシェーファー氏の僅か2.6ヘクタールの畑、ヒンメルライヒ、ドムプロブストのQbA2000から順にランクを上げて行きます。「二つの畑の違いは何ですか?」と聞くと「畑はそんなに離れているわけでもないので、特に大きな差はないと思っています」とのこと。どこもそうですが、新ヴィンテージなのでフレッシュ感が違う。どこの蔵も共通して、「長期低温発酵」ということを言っており、これが、この清々しい香りとフレッシュ感の秘訣だそうです。こんなふうにお日さまの下で飲むのにはこれ以上おいしいワインはありません。私、正直言ってこの蔵では仕事なんか忘れていました。シェーファー夫妻の優しい笑顔、気持ちの良いヨーロッパの夏の日差し、そして今飲んでいるワインの葡萄畑が見える絵に書いたような美しい風景・・。この環境で個々のワインのレポートを書くなんて、ロボットじゃないとできないです(←なんて言い訳だ・・)
長い一日がようやく終わります。シェーファーさんの車で今晩のホテルに送ってもらうことに。しかし・・「あっ、コンタクトの保存液買ってなかった!(前回書いたように香港の空港で置き忘れた)」と思い出し、恥を忍んでシェーファーさんに頼んで薬局まで連れていってもらいました・・。世界の有名生産者を足に使って買い物までしたのは私ぐらいでしょう・・。 |
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Trademark and Copyright,2006,Liquor shop SANOYA. |
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