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2005年1月のレポート

ファルネーゼ モンテプルチャーノ・ダブルッツオ 03(赤)
(イタリア アブルッツオ州産 赤ワイン  750ml 1020円税込)

ファルネーゼ家は、そのワイン造りの歴史を1582年にも遡る生産者。歴史が長い割に、空いている農協の地下倉庫に醸造設備を置いたり、セラーとしてリーファーコンテナを使ったりという合理性がある生産者で、80haの葡萄畑から最新のテクノロジーと伝統的な手法を組みあわせ、とてもコストパフォーマンスに優れたワインを生み出しています。安定した品質もあり、カジュアルなイタリアンレストランに置いてあるのも良く目にします。当店でも長い間取り扱っており、リピーターも大変多いです。

色は明るく、赤みの強いルビーレッド。ベリーフルーツのみずみずしい香り。軽やかでフルーティー、クセがない赤です。ストライクゾーンは広いと思われ、またパスタやピザなどの軽いイタリアンはもちろんのこと、幅広い日本の家庭料理に合わせ易く、デイリー用に常備しておきたい1本。ワイン単体だとあまり個性は感じないのですが、料理があるとぐっとこのワインの良さが光ります。名脇役になれるワインなのです。

Rパーカーjrは「貨車単位で買うべきワイン」と大絶賛。気軽に飲むには最適で、我が家での開栓率も密かに高め。

ハッピーワイン佐野屋酒店

  今回のレポーター

石井 愼吉氏  東京都在住 カメラマン 56歳 男性

約30年前、初めての海外取材のドイツ・フランス・スイスで、初めて地元のワインを飲みました。銘柄は覚えていませんが、スイスの白ワインがとてもふくよかな味がし気入りました。スイスの方は、フランス・ドイツより太陽に近いし、水元だし美味しくないわけがない、と言っていました。日本ではあまりスイスワインは見かけませんが・・・。

今は、月1〜2回程度、シャブリ、キャンテイなどを軽く飲む程度です。息子・娘も成人しましたので、家族4人でワイン談義が出来るようになりたい です。

赤は、ボジョレーかキャンテイなどの軽いタイプ。白は、シャブリのようなやや辛口が好みです。



●石井 愼吉氏評

初めてのテイステイングレポートである。
ワインは、ファルネーゼ・モンテプルチャーノ・ダブルッツオ、イタリア中部のアブルッツオ州の赤ワイン。
参加者は、私、約30年連れ添っているデザイナーの妻、そしてやっとアルコールをうけつけ始めた21歳の大学生の息子の3人。

私がいつも飲むイタリアワインは、白ワインではガヴィ・ディ・ガヴィ、赤ではキャンティ・クラシコ。これと決めたら、梃子でも動かぬ頑固者なのである。モンテプルチアーノ・ダブルッツオとは、当然ながら初顔あわせだ。

室温(16〜18度)で1日寝かせコルクをあけた。
ほんのり甘いベリー系の香りがたちのぼる。妻は、「余り個性を感じさせない」と、ちょっと不満げだ。色調は紫色をした淡いルビー色、ボジョレーよりも少しだけ濃い感じだ。

グラスに注ぐと、ラズベリーのような香りの後からアルコールの香りが追いかけてきた。

早速口に含むと、淡い甘酸っぱさをアルコールがくるんでいる。そして飲み込んでみると、多少タンニンの苦味が残るが、さらっとしている。ベリー系の香りが、口中に意外に長く残るなぁと思っていたところ、それまで寡黙だった息子が「抜けるような爽快さがない」と一言。言葉を捜していたのだろう。
私の総合的な印象としては、フルーテイなさっぱり味の、好みのタイプだ。

本日このワインに合いそうな料理を、妻が腕によりをかけて作ってくれた。
アボカド・レタス・オニオンの和風ドレッシングサラダ、バジルのパスタ、そしてメインはミートローフ。

サラダにはワインは合わないのではと思ったが、意外にもアボカドの青くささが気にならずワインが舌の上を違和感なく通り、アボカドの油脂を誘って少し濃厚になった感じがした。

飲み始めより室温が上がった結果だろうか、息子は「野菜のおかげで、ワインの苦味が増したようだ」と言っていた。

次はメインの肉汁をたっぷり含んだミートローフ。
口に頬張った後ワインを流し込むと、ワインの苦味が肉のうま味と最高に調和し食欲を促す。辛口の批評をしていた妻も「これはなかなか合うね」と満足そうだった。

モンテプルチャーノ・ダブルッツオ、楽しませていただいた。今回用意した料理、特にミートローフとの相性は抜群で美味しく頂けた。
ただ、食事の後半からワインのフルーテイな感じが薄れてきたように感じ、もう少し香りが長持ちしたならば、もっと満足できたと思う。ちょっと酔い足りなさもありグラッパも傾けた。
しかし、気楽に飲むデイリーのワインとしては、私の新たなパートナーとして仲間に加わりそうだ。家族のコミュニケーションも取れた。いい一日であった。



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