最近当店では安ウマスペインを多くご紹介しているのですが、「安さ」となるとスペイン随一の銘醸地リオハは少々分が悪いのです。しかし、こういうワインに出会うとやはり格付けを思い知らされる気がします。安くはないですが、素晴らしい熟成酒を見つけました。家族経営ながら75haもの畑を持つボデガス・ベニト・ウルビナ。銘醸地リオハの中心地で伝統的醸造法での長命なワイン造りを行う生産者から、特別な1本をご紹介しましょう。中程度の濃さのガーネット。落ち着いた果実香主体の香りから、取り澄まさず飲みやすいタイプの熟成酒であることがまずわかります。口に入れるととても滑らかで上品な第一印象。柔らく洗練された果実味となめらかさ、少しクリーミーさも感じ、明らかに上質ワインであることが判ります。タンニンはきめ細かくこなれ、酸にも尖ったところがありません。味わいの要素のバランスが整った端正な1本。フレンチオークの樽で2年、ボトルで5年熟成した後の出荷。試飲会に来ていた現地ネゴシアンは「スペイン全土で作られているテンプラニーリョは気候によって様々な味わいになり、リオハではエレガントなタイプになる。中でもこれはピノ・ノワールに匹敵するエレガントなワインですよ」と、出品酒の中でもかなり自信ありの様子。そうでしょうとも!ゆったりと食事を楽しむお供にして頂きたい、素晴らしい1本ですから。崩れるほど柔らかく煮込んだ牛肉にきのこや野菜をたっぷり付け合わせた一皿と合わせて、じっくり楽しみたい味わいです。