トスカーナからの逸品。「南の果実爆弾タイプ」が好きな私でさえも「美味しい〜っ!」と屈服させられる、上品かつ力強いワインです。さてこのモンテティ。んも〜、これ何〜?!!この04が初ヴィンテージなんて一体何者よ???と思ったら、オーナー、やっぱりただ者じゃありませんでした・・。オーナー、パオロ・バラッタ氏の略歴をどうぞ。1980〜1992イタリア銀行協会副委員長・1995〜1996国立建築研究所所長・1995〜1996公共事業担当大臣・2004〜2005環境担当大臣・2004〜2006ベニス・カ・フォスカリ大学理事・2004〜現在ユーロアメリカ銀行役員・イタリア・テレコム社役員現在も様々な文化的な財団等の理事・イタリア一流企業の役員としても活躍中。芸術や文化の世界でも重要な任務を担い、発展経済の分野での著書もありという、正に華麗なるイタリアおっちゃまによる、華麗なるワインです。そんなパオロ・バラッタ氏にとって、ワイン造りは実は幼少の頃からの夢。1939年ロンバルディアに生まれた彼は、6才まで曾祖父が所有していた葡萄畑に囲まれた家に住んでおり、その後引っ越した後も学校の休みの間は、そこによく滞在していました。静かで美しいワイナリーの光景が幼い心に残り、経済界で活躍するようになっても、心の奥には「美しい畑でワインを造りたい」と言う夢があったのです。(映画の筋書きみたいですね)地中海沿岸の常緑地帯に美しく広がる田園・・恵まれた環境のトスカーナ南部マレンマ地区に理想的な環境を見出した彼は、当初の予定の北イタリアを変更し、モンテティの丘の頂上付近・ローマ時代の遺跡が残る美しい町カブルニオで長年温めてきたその夢を実現しました。標高100〜145m、総面積57ha(畑は25ha)。2000年に購入し、その年と翌年とに栽培を開始。粘土や石の割合が豊かながらも、様々な要素が入り組んだバラエティに富んだ土壌で、それぞれの状況に応じた品種を栽培しています。畑は、ほぼ1haずつ25の区画に分け、発酵も樽熟も別々に行われています。設立当初より「天才」との呼び声高い、トスカーナの有名醸造家カルロ・フェリーニ氏が参加。カブルニオとモンテティの2アイテムのみを造っています。ジャンシス・ロビンソン女史も絶賛する今後超注目の生産者ですから、イタリアワイン好きを自称する方は飲んでおくべきワインですよ!さて、前置きが長くなりましたが、うんちくだけでなく、味わいも素晴らしいワインです。色合いは正に深紅。グラスに注いだ直後にはインクのような香りが、空気に触れさせると徐々にエスプレッソのような甘苦く香ばしい香りへと変化していきます。味わいは「深く広く豊か」と言うにふさわしい1本です。口中いっぱいに凝縮した果実味が濃く花開き、肉付き良く派手なワインです。後味のバニラのような甘やかな風味にもうっとりしてしまいます。飲み方のお薦めは、とにかくじっくり時間をかけて、ということです。パワー全開タイプのワインなので、ピッチ早く飲むと疲れますし、味わいの変化も楽しめずにもったいないです。聞いたところによると、「4日かけて飲め」だそうです。1日目のエスプレッソのような風味から、4日目の上質紅茶のような風味までの時間による変化も素晴らしいそうですよ。もし行きつけのイタリアンレストランがあったら、持ち込みさせてもらっても楽しいでしょう。開栓料を払っても価値あるワインです。★受賞暦 2007 ガンベロ・ロッソ 2グラス2007 ヴェロネッリ 92点2007 April デカンター誌 3 stelle ★★★ "recommended"