《BEST BUY 年間第２位獲得実績！》

前ヴィンテージの2019年がワイン・エンシージアストのBEST BUY 年間第２位を獲得！
今回ご紹介の2020年ヴィンテージでその実力をお試し頂きたいと思います。
わかりやすいワインです。一口ですぐ「うん！美味しい！」ってなるタイプ。
程良くボディがあるので春夏はかなりしっかり強めに冷やしてもちゃんと味があります。
秋冬には適温で価格以上の満足感をどうぞ。

《シニアソムリエまーちゃんのテイスティング》

明るい黄色。
洋梨や蜜りんごを思わせる甘い果実香に、蜂蜜や黄色い花を連想する華やかな香り。
味わいは適度な濃さがしっかりありながらもぼってりはしておらず、フルーティーできれい。
パイナップルやパパイヤのようなトロピカルフルーツっぽさ。
まろやかで柔らかな酸にはレモンクリームっぽさが感じられます。
特筆すべきはさりげない樽のニュアンス。
爽やかな果実味に軽くクリーミーさが加わることで絶妙な複雑味が生まれています。

合わせる料理は生のものより火を通したもののほうが合うように思います。
白身魚のムニエル、チキンステーキ、ポークステーキなどのレモンバターソースなど。
おうちビストロ料理にお役立ちの1本になってくれるでしょう。

《このワインのデータ》

発酵：ステンレスタンク発酵、マロラクティック発酵。
収穫：果実の繊細なフレイバーを保つために、夜から朝にかけての涼しい時間帯。
醸造・発酵：穏やかにプレスした後、温度管理したステンレスタンクでブルゴーニュ酵母を使って発酵。一部は軽くトーストしたフレンチオークで熟成させマロラクティック発酵を行い、クリーミーなニュアンスを加え口当たりを柔らかくします。6ヶ月シュールリー(一部フレンチオーク)
産地：セントラル・コーストA.V.A.はサンフランシスコ湾から南はサンタバーバラまで広がっています。1700年代後半にフランシスコ会宣教師が「エル・カミーノ・リアル」を北上する際に植えた最古のブドウ産地でもあります。シャルドネに最適で、バランスの良い酸味を持つエレガントなワインで知られています。

《始まりはサーフ・ガレージ！躍進中のワイナリー》

フォーヴァインズは、1994年にクリスチャン・チェチェによって設立。
当初はサーフィンが趣味のクリスチャンがサーフ・ガレージとして使用していた小屋に醸造設備を持ち込んで、文字通りガレージ・ワイナリーとしてスタートしました。
シャルドネとジンファンデルにフォーカスして年産12万ケース規模まで拡大。
その後2010年に「パープル・ワイン」がブランドを買い取り現在に至ります。
セントラル・コーストに特化し、ユニークなネーミングと印象的なラベル、そして何より洗練された現代的なテイストをラインナップすることで躍進している生産者。

ワインメーカーは、30代の若さでルシアン・リヴァー・ヴァレーの「レイバーン」で一躍スター醸造家の仲間入りをしたジョー・タパロ。
これまでの評論家受けする「ビッグで濃厚な」スタイルではなく、さりとて「ニュー・カリフォルニア」的な早摘み・痩せぎすなスタイルとも異なる、ミレニアル世代やジェネレーションZに支持される洗練されたスタイルを確立しています。

(文章：佐野 雅子)