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《冷涼高地のテロワールをボトルに集約した秘蔵シリーズ》

南米アルゼンチンの老舗名門ワイナリー「トラピチェ」
お手頃価格の「オーク・カスク」が好評で、特に秋冬に多く買っていただいています。

今回ご紹介するのは、その「オーク・カスク」の一つ上のレンジ「テソーロ」
メンドーサで最も標高の高い銘醸地ウコ・ヴァレー。
その1000mを超える冷涼な高地のテロワールの美点を集約したレンジです。
高地は冷涼ではありますが、紫外線が強いのでぶどうの皮は厚くなります。
そのため、エレガンスと凝縮感を両立できるのです。
「オーク・カスク」同様、こちらも秋冬ワインとして超お薦めのリッチな美しさ。

こちらのカベルネは力強さと繊細さを兼ね備えた逸品。
重量感のあるマルベックとの飲み比べも楽しい１本です。

《シニアソムリエまーちゃんのテイスティングコメント》

濃い赤紫。
ブラックチェリーやカシスの果実香が豊か。
カベルネは黒い実の香りが多いのが一般的ながら、赤い実の要素もありしなやかな印象。
味わいはカベルネらしい力強い果実味に加えて、樽由来のコーヒーのような深みあり。
ビロードのような毛足の長い暖かな布を思わせるで柔らかな口当たり。
カベルネの持つ豊かな風味を保ちながらも、重すぎない。
緻密なタンニンや酸のバランスも良く、また美しい余韻があります。
上手く上品にまとまった優等生的カベルネ。
飲み手や合わせる料理の幅が広いでしょう。
ステーキ、ローストビーフ、スペアリブ、ハンバーグなど肉料理全般に活躍できる１本。

土壌：砂利質沖積土壌。
収穫：手摘み。
発酵：ステンレスタンク（天然酵母で20日間発酵、マロラクティック醗酵）
熟成：フレンチオーク80％、コーカサスオークとアメリカンオーク各10%。13ヶ月。

《アルゼンチンワインの素晴らしさを世界に示す名門ワイナリー》

トラピチェは1883年アルゼンチンのメンドーサに設立されました。
世界で最も賞賛されるアルゼンチンのブランドになることを目指し、絶え間ない核心への追及により世界中から高い評価を得てきました。現在では80カ国以上へ輸出されており、世界中で親しまれています。

1000ha以上の自社畑を所有し、アルゼンチンで最大規模を誇ります。
フランスの葡萄樹の導入、フレンチオークの輸入、ステンレスタンクの使用など、ヨーロッパの進んだ技術を積極的に取り入れるなど、革新的技術のパイオニア的存在です。現在はチーフワインメーカーであるセルヒオ・カセを中心としてトラピチェのワインの素晴らしさを世界に示すとともに、アルゼンチンを代表する名門ワイナリーとしての確固たる地位を築いています。

・英国の飲料専用誌「ドリンクス・インターナショナル」で「世界で最も称賛されるワインブランド」31位(2014年）、37位(2015年)。(TOP50入りはアルゼンチンではトラピチェのみ)
・インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティションで、「アルゼンチンワイン・プロデューサー・オブ・ザ・イヤーを4回獲得(2004、2006、2011、2012）。(アルゼンチン史上初)
・ワインエンスージアスト誌のワイン・スター・アワードで「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」ニューワールド部門2019年を受賞。

(文章：佐野 雅子)