商品説明
《戦略的早摘みが生み出す美しいワイン》
今さらなんですけど、オーストラリアってめちゃくちゃ広いんですよね。
産地もたくさんあって、気候も土壌も色々で、それぞれ特徴も違う。
生産者のティレルズのセミナーに出席し、改めてワイン造りの正解は一つではないと思いました。
ティレルズのあるハンター・ヴァレーって面白い場所なんです。
ハンター・ヴァレーはニューサウス・ウェールズ州にあるオーストラリア最古の産地。
シドニーからワイナリーツアーがたくさんあるので、行ったことのある方もいるのでは?
暖かい場所なのでぶどうは容易に熟します。で、これがキモ。
熟すに任せておくと、酸がなくなってしまいぼんやりしたワインになってしまう。
そこで、早摘みするんです。酸が残った状態で早くに収穫します。
「熟すのをしっかり待って遅くに収穫します」っていうのはよく聞きますけどね。
違うんです。「早摘み」なのです。
結果として、ワインは温暖産地らしい果実味と、らしからぬ爽やかさを併せ持つきれいな味わいになります。
ハンター・ヴァレーを代表する品種がこのセミヨン。
早飲みタイプも長期熟成タイプもあり、長期熟成できるのは酸のおかげです。
ティレルズでも様々なタイプのセミヨンを造っていて、フラッグシップの「VAT1ハンターセミヨン」は1963年のリリース以来オーストラリア最良の白ワインと評され、4年以上の長期瓶熟成を経てリリースされる逸品です。
そして早飲みタイプがこちらでご紹介するハンター・ヴァレー・セミヨン。
なんと、2月に収穫して5月に販売開始という早業ワイン。
気軽に楽しく飲むためのセミヨンです。
《シニア・ソムリエまーちゃんのテイスティング》
薄い黄色。
レモン、ライム、グレープフルーツやシトラス・キャンディのような愛らしい香り。
典型的なブライト&フレッシュなタイプ。キラッと鮮やかで明るい印象。
黄色い皮の柑橘果実を思わせる爽やかな甘酸っぱさが特徴的。
果実味も酸もちゃんとあるので、シンプルで軽快ながらも薄っぺらさとは無縁です。
オーストラリアって実は牡蠣も名産でよく食べるそう。牡蠣文化があるそうです。
で、生産者曰く「牡蠣にレモンを絞るかわりに飲むワイン」がこれ。
まさに!生牡蠣、焼き牡蠣、牡蠣フライ・・。猛烈に牡蠣が食べたくなります。
もう少し妄想を広げると、鳥唐揚げ、鳥軟骨揚げ、塩焼き鳥、豚トロ焼き、豚カツ、エビフライ・・。
レモンかけたら美味しい料理が無限に出てきてお腹が鳴る・・。
レモン派の皆様!
このワインがあれば「なんで勝手に全部にレモンかけるのよっ?」という非レモン派との無用の争いも避けられます。
レモンをかける前に声かけて。そしてこのワインも用意しておきましょう。
畑:ハンターヴァレーの中でも優良な区画をセレクト。平均樹齢40年。減農薬・ほぼ無灌漑。
収穫・醸造:1月下旬~2月上旬に夜間収穫。
ほとんどのブドウを除梗し、優しく圧搾。ステンレスタンクで醸造。
温度管理下で2週間の発酵後、フレッシュ感を保つために短い期間のみ澱と共に熟成。3月にボトリング。
《2021年はグレート・ヴィンテージです》
2020年の秋から冬にかけては、ここ数世代で最悪の干ばつが解消され雨が降り、2021年VTに向けた素晴らしい生育期を迎えることができました。
その後、涼しい夏が続きストレスのない均一な成熟をもたらし、成熟の最終段階では完璧なタイムングとなる暑さもありました。
芽吹きが早く収穫が通常より遅かったため、果実は通常より長い生育期間となりました。
全ての果実は高い自然な酸とのバランスがとれた素晴らしいフレイバーとなりました。
《ハンター・ヴァレーの筆頭と言える生産者》
オーストラリアを代表するワイナリーのひとつ「ティレルズ」。
ニューサウスウェールズ州ハンターヴァレーで1858年の創業以来5世代にわたって家族経営を続けている歴史のあるワイナリーです。
イギリス移民であった創設者エドワード・ティレルがセミヨンとシラーズを初めて植栽したのは19世紀半ば。
1970年代初めにオーストラリアで初めてシャルドネを商品化、ピノ・ノワールの先駆者としても知られ、大切に紡がれてきたそのブドウ樹と同様、ハンターヴァレーを語るうえで欠かせない存在になっています。
常にパイオニア精神を持ち研鑽を重ね、高い品質を求め続けるティレルズの姿勢は世界中で高く評価され、オーストラリアの主要ワイン誌による「オーストラリアン・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」、ジェームス・ハリデーの「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー(2010年)」を受賞するなど、国内外のワイン品評会で毎年数々の栄誉に輝いています。
2009年以降サステイナブルなワイン造りにも努力し、2020年から「Sustainable Winegrowing Australia」にも参加。
畑の管理(除草剤の不使用、化学肥料の削減。カバークロップの植え付けによる土壌の活性化と保水力の向上。堆肥使用など)
エネルギー(2009年以降、燃料使用量を63%、石炭火力発電の使用量を67%削減。温室効果ガスの排出量も66%削減)
水の管理(廃水をすべて回収、再利用し水の使用量を記録。ティレルズでは、90%の畑が無灌漑)
廃棄物 (ワイン醸造過程の有機廃棄物を可能な限り再利用、過去3年で固形廃棄物の量を60%削減、等のリサイクルプログラムを実施。
現在、ハンターヴァレーの中でも最上のワインを産するポコルビン・ヴィンヤードを中心に、ヴィクトリア州のヒースコートなどに約300haの畑を所有し、世界50カ国以上に輸出。ジェームス・ハリデーの最高評価である5つ星を初年から毎年獲得しています。
《最古の産地にして新しい風も呼び込む地》
ハンターヴァレーはシドニーの北西160kmに位置し、80以上のワイナリーがあるオーストラリア屈指のワイン産地。
長い歴史を抱えながらも、ワイン造りを取り巻く環境は同国で最も革新的であり、造り手たちの結束も固い産地のひとつです。
名門生産者が軒を連ねるなか、伝統に挑み新たな風を呼ぶ若き醸造家たちの拠り所ともなっています。
代表品種はセミヨンとシラーズで、最初のブドウの木は1825年に植えられました。
気候は温暖からやや暑いところまであり、1月から4月は降雨量が多く、湿度があり雲に覆われている事が多いです。
そのため、セミヨンは降雨を避け酸度が下がる前に収穫し、長期の熟成を経て飲まれています。
この土地の気候条件から生み出されたものであり、いわゆる「ハンターセミヨン」として親しまれています。セミヨンは元来、ボルドーのソーテルヌ地区の甘口品種として有名ですが、オーストラリアでは辛口に仕上げるスタイルが伝統的に造られています。
タンニンと凝縮感を中心としているオーストラリアの他の産地に比べて、ハンターヴァレーのワインは酸がしっかりしておりフルーティーなスタイル。
ヨーロッパスタイルに近い産地で、ティレルズのワインも産地由来のエレガントな味わいです。
また、フィロキセラが辿り着いていないため、接木せず自根栽培を行っているのも特徴です。
(文章:佐野 雅子)
商品スペック | |
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タイプ | 白 |
ヴィンテージ | 2021 |
容量 | 750ml |
保存 | 静かな冷暗所 |
生産国 | オーストラリア |
生産地 | ハンター・ヴァレー |
生産者 | ティレルズ |
■味わい:辛口 ■ぶどう品種:セミヨン ■格付け:----- ■アルコール度数: |