商品説明
《和食との相性の良さをもっと知られるべき品種》
もっと日本で普及させたい品種が、このグリューナー・フェルトリナー(ヴェルトリナー)。
オーストリアを代表する白ブドウです。
その理由は、和食との相性の良さ。
素材の良さを活かした和食に、グリューナーの持つ繊細な味わいが違和感なくフィットします。
一見、春夏向きに思われるさわやかなイメージのワインですが、鍋物(ポン酢との相性良し!)にもとっても合うので、実は1年中楽しめる白なんです。
右は、生産者によるグリューナー・フェルトリナー種のイメージ。どんな感じのワインか、より感覚的にお解り頂けるかと思います。爽やかさと軽やかさにミネラル感も加わり、上質さが感じられます。薄いヴェールを幾重にも重ねたような多層感のある爽やかさがあります。
《シニアソムリエまーちゃんのテイスティングコメント》
薄い黄色。グレープフルーツのようなスッキリした柑橘香に、どこか白い小花をイメージさせる可憐な香りが混じっています。
アタックはシュワっとしたラムネを思わせるような清涼感。
もちろんラムネほどの甘さではないですが、ほのかにリンゴやオレンジのような爽やかな軽い甘みと、シャキッとしたシャープな酸の、凛としたイメージの味わいです。
スレンダーなワインではありますが、背筋の伸びた気品が感じられる1本。
お寿司やお刺身、天ぷらなどの和食との相性は抜群。
ほかにも魚介類はもちろんのこと、白身のお肉料理との相性も良し。
鶏や豚肉の塩焼き、ハーブ焼きなどに幅広くお試し下さい。
畑:南東向き、石灰岩を多く含むレス(黄土)土壌・複数区画のセレクト。標高220m。
樹齢20-45年。収量55-60hl/ha。ビオディナミ農法(LACONビオロジック認証)
8月下旬-9月上旬に手摘み収穫。
除梗後、4時間の低温浸漬。ステンレスタンクにて23℃で2カ月の発酵。
天然酵母使用。マロラクティック発酵を行う。タンクにて4カ月熟成。
《土地の恵みと自然農法へのこだわりが産む豊かなワイン》
フリッチは、ウィーンから60kmほど西のブドウ栽培地域、ドナウランド地方のヴァーグラムに位置します。
創業は1960年代。現在のオーナーは2代目のカール・フリッチ氏で、彼の両親(カールとアンナ)によってワイン造りが始められました。
1990年より息子である現オーナーがワイン醸造を任され、1999年より完全に世代交代を経てカール・フリッチ氏がワイナリーのオーナーになりました。
フリッチが生産するワインの中で一番力を入れているのが、オーストリア固有品種のグリューナーヴェルトリーナー。所有する25haのブドウ畑全体の28%を占め、国内外で高い評価を得ています。
2016年に、オーストリア国内最大のアワード、グルメ雑誌A・LA・CARTEの「グルメ・トロフィー」も受賞。
ブドウの収穫は全て手摘み。ワイナリーでは重力システムを利用してブドウを移動します。
畑は2009年よりLACONという団体よりビオロジックの認証を受けています。
実質上では2006年からビオディナミによる自然農法に拘り、交流のある14のワイナリーと知識を交換し、環境に対して厳しい基準を誇る「リスペクト」という協会を一緒に立ち上げました。
フリッチのワイン造りは、産地、自然と維持可能性が主なモットーになります。
天然酵母のみの醸造は温度管理下でステンレスタンクにて行われます。
その後、ワインは長くシュールリーで寝かされます。
その結果、品種の個性がそのまま楽しめる味わいのあるワインに仕上がっています。
ヴァーグラムはドナウ渓谷に位置し、急斜面が極めて果実香の豊かなワインを生み出します。
大陸的なパンノニア気候とチェコ、スロヴァキアからの冷涼な気候が出会い、風が吹き抜けます。
この風は、降雨後ブドウの房や葉を乾燥させ、そのお陰で病害の心配も少なくて済んでいます。
中央ヨーロッパで一番広くレス(黄土)が吹き積もった土壌で、石灰岩を多く含み、これがワインが持つ個性や表現に最大に反映されます。
(文章:佐野 雅子)
商品スペック | |
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タイプ | 白 |
ヴィンテージ | 2021 |
容量 | 750ml |
保存 | 静かな冷暗所 |
生産国 | オーストリア |
生産地 | ニーダーエステルライヒ州 ヴァーグラム |
生産者 | フリッチ |
■味わい:辛口 ■ぶどう品種:グリューナー・フェルトリーナー ■格付け:クヴァリテーツヴァイン ■アルコール度数:12% |