商品説明
美味しいワインは数あれど、これほどオリジナリティーに溢れたワインにはそう巡り会えるものではありません。
このワインを飲んだ時、ふと一期一会という言葉を思いました。
生産者はレイモン・ジュリアン氏。
ワイン造りへのこだわりは半端でなく、伝統的な醸造方法を使っているとのことで、中でも特筆すべきは、葡萄の木の枝を組み合わせてフィルターに使うという古い技法。
こんなの、初めて聞きました・・。まるで巨大な「みのむし」のようです(笑)
プレス機は、1936年産の古典的なものを使用しています。
このプレス機は、葡萄を一度捕らえると離さないというメリットがあり、現在シャトー・マルゴーをはじめ著名な生産者達がこのプレス機に戻っているそうです。
醸造方法の特徴は、ボージョレの醸造方法として知られ、レイモン氏自身がとても好きな味のワインに仕上がるというマセラシオン・カルボニックを100%していること。
これは、軽くフルーティなワイン造りの手法に使われることが一般的で南仏でもそのようなタイプのワインには用いられていますが、レイモン氏はこの方法を用いて、フルボディのワインを造っているのです。
その手法は見事に成功し、たっぷりとした味がありながらも、まろやかなワインに仕上がっています。
こちらはカリニャンのヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹の葡萄を使用したワイン)。
平均樹齢60年のカリニャンを手摘みで収穫、収穫量はなんと25hl/ha!
もともとがヴィエイユ・ヴィーニュなので収量は低いのは当たり前なのですが、それでも超低収量であることは間違いありません!
このワインならではの迫力ある深い味わい、さらにこの価格です。
凝縮した味わいを示すように色はほぼ黒。
ブルーベリージャムのような、果実を煮詰めたとても甘い香りにコーヒーやココアのような香ばしく甘い香りも混じっています。
口に含んだ途端にパッと大きく広がる凝縮した甘い果実味。
低めの酸のため、クリーミーな感じさえありトロリとしたコクが特徴的。
レイモン氏によると、このワインとの相性の良いお勧め料理は、アヒル・北京ダックだそうですが、甘味を含んだ肉料理(豚の角煮・蜂蜜を入れたソースのローストビーフなど)も相性が良さそう。
マセラシオン・カルボニックは、特にカリニャンにおいて特別なアロマをもたらすとのこと。
しっかりとしていながら、口当たりが滑らかで柔らかなワインを造るその製法の恩恵を受けた素晴らしい味わい!
久しぶりに興奮してしまった掘り出しものの1本です。
デイリー価格ではありませんが、2倍してもいいくらいお買い得だと思います。
ワイン好きの特別なご来客の時に是非開けて下さい。
あなたの株が上がること間違いなしです!
(文章:佐野 雅子)
商品スペック | |
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タイプ | 赤 |
ヴィンテージ | 2019 |
容量 | 750ml |
保存 | 静かな冷暗所 |
生産国 | フランス |
生産地 | ラングドック ルーション |
生産者 | レイモン・ジュリアン |
■味わい:フルボディ ■ぶどう品種:カリニャン100% ■格付け:A.O.C.ミネルヴォワ ■アルコール度数:14.5% |