商品説明
《ワイン生産における地の果て・・かも》
チリ最北端の生産地。
舗装すらない道を進んだ先、想像を絶する愛すべきド田舎エルキ・ヴァレー。
チリから32時間かけて来日された生産者のセミナーでは、畑の中を爆走する野生馬の動画を見ました・・。
アルパカうじゃうじゃ・・。
灌漑の水路はインカ時代に作られたもの・・。
ワイン作りの道具類は現地調達出来ず・・。
ワイン生産における地の果てと言っても過言ではないでしょう。
アンデスの大自然が美しく、その厳しさに挑戦する生産者もまた輝いています。
ここ、いつか絶対行きたいっ!
《エレガントさの中にある暖かさ》
こちらのピノ・ノワールは2ヶ所の畑からのもので、一つは標高350m、冷涼エリアのティトンの畑。
もう一つは標高650mながらやや暖かい気候条件。
それぞれ収穫、発酵、熟成は別々に行います。
ピノ・ノワールらしいエレガントさの中にも暖かな印象があるのはこのためなのでしょう。
透明感のあるガーネット色。
ラズベリーやブラックチェリーのような果実香に加え、アールグレイの紅茶のような香りも。
アタックにはほんのり甘みを感じ程良いボディ感。
赤い実のような果実味が主体。
酸はバランス良くありますが尖りなく、またタンニンも丸く穏やか。
フィニッシュの心地よい辛さが全体を引き締め、飲みあきせずまたグラスを重ねてしまいます。
柔らかく、またきれいなエレガントさもあり。
我が家は鉄板焼きで合わせました。
焼肉のタレ(醤油ベースの軽めタイプ)にもいい相性で、お肉にも野菜にも良く合いましたよ!
同価格帯のブルゴーニュの線の細いピノより、フレンドリーな味わいのこんなチリ・ピノのほうが家庭料理には幅広く合わせやすいです。
チリ・カベの質の高さはいまや常識ですが、チリ・ピノも本当にいいんです!
ファレルニアのこの1本で実感してください!
《チリでワイン人生第二幕がスタート!》
イタリアのトレンティーノから12歳の時にチリに移住し、ピスコ(葡萄から造られるチリの蒸留酒)会社を経営するアルド・オリビエ・グラモラと、イタリア人醸造家のジョルジオ・フレッサティ。
二人は従兄弟で、1995年、観光でフレサッティ氏がアルド氏を訪問した時(35年ぶりの再会)、エルキ・バレーの日の光と青空、無いものを欲しがるのではなく今あるものに感謝するという人々のライフスタイル、そしてその壮大で未知なる力を秘めた土地に感動し、翌日にはこの土地でのワイン造りを決意。
それからというもの、風や湿度、気温などの気候条件を数時間おきに毎日計測し、徹底的な調査を行ないました。調査は2年間続き、1997年にベストだと判断した場所に葡萄を植え、1998年にビーニャ・ファレルニアを設立。
二人は「それまで生食用やブランデー(ピスコ)用の葡萄しか造られていなかったこの地でワイン造りを始めることは革新的な出来事だった。情熱と技術、チリの大学のアグロノミストのサポートによって、主要なワイン生産地からはるか遠く離れたエルキ・バレーを、計り知れないポテンシャルをもった素晴らしいワインの畑に変貌させるという目標が原動力になっている。」と考えています。
畑は、冷涼なエルキ・バレーの中で350m-2070m(←驚きの標高!)の4箇所にあり、自社畑が320haと長期契約畑100haと広大です。それぞれが特有の気象条件を持っています。
タンクやボトリングマシーンなど、設備は全てイタリアから取り寄せました。
ステンレスタンクは、温度を同じに保つため、厚さが12cmもあるものを選んでいます。
発酵用には人工酵母、マロラクティック発酵は自然酵母を使用。
樽はフランス産とアメリカ産を使用。どちらもカントンというメーカーのもので、ホワイトチョコレートのような甘さを持った味わいと、タンニンに丸みがでるという特徴があります。
瓶詰め前のフィルターは、赤は1回のみ。明るくて広いこだわりの研究室(ワインや葡萄を分析)では、エルキ・バレーの土地と、イタリアで培ったエノロゴとしての腕前が花開きます。
ワインのラベルは、インカ文明の地上絵からとったもので、歴史を尊重したいという想いからデザインに採用しています。
「頭の中にはもっともっと良いワインのイメージがあります。毎年毎年、品質を上げていきますよ。」
(文章:佐野 雅子)
商品スペック | |
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タイプ | 赤 |
ヴィンテージ | 2018 |
容量 | 750ml |
保存 | 静かな冷暗所 |
生産国 | チリ |
生産地 | エルキ・ヴァレー |
生産者 | ビーニャ・ファレルニア |
■味わい:フルボディ ■ぶどう品種:ピノ・ノワール ■格付け:D.O.エルキ・ヴァレー ■アルコール度数:15.0%(2017VT)14.5%(2018VT) |