商品説明
《伝統×ユニーク手法 南仏産の濃厚赤》
濃厚ジューシーな赤ワインが好きな店主まーちゃん、フランスの赤はちょっと手薄・・。
ですが、ずっと好きで、お客様にも愛され続けているワインもちゃんとあります。
それがこのレイモン・ジュリアンの造るワインたち。
南仏のラングドック地方、濃厚ジューシータイプが多い土地から、伝統を重んじつつも大変ユニークな手法で美味しいワインが生み出されています。
ミネルヴォワは赤が生産量の95%を占め、高品質な赤ワインの産地として名高い場所。
しかもボルドーやブルゴーニュに比べ、お手頃価格のものが断然多いんです。
ラゼロール、ル・サンドルに続いてのご紹介がこの「グラン・パンシャン」。
「ル・サンドル」はシラー90%とグルナシュ10%。
こちらの「グラン・パンシャン」はシラー70%とグルナッシュ30%。
つまり、「ル・サンドル」を少しお財布フレンドリーにしたような感じでしょうか。
より気軽に楽しめる価格なので、買い置きワインとしてもお薦めの1本なのです。
《がっつりスペアリブが食べたくなる》
透けない濃いルビーレッド。
ブルーベリージャムやドライイチジクを思わせるような濃厚な甘い香り。
アタックからはっきり凝縮した果実味が大きく広がります。
厚みのある濃厚なワインながら、この生産者ならではのマセラシオン・カルボニックの明るさがあり、重厚というのとはまた違う印象です。
温暖な気候を感じる完熟ブドウの心地よい甘さが印象的。
しっかり量はありながらもまろやかなタンニンと、尖りなく柔らかでやや低めの酸。
赤ワインの味わいの要素が全てまるく溶け込んだ、大らかで大柄な赤です。
アルコールは14.5%と高めで飲み応えあり。
ローストビーフより、がっつりスペアリブが食べたくなるようなイメージ。
BBQの炭火料理などにもぴったりでしょう。
シラーはドメーヌで最も樹齢が古い1977年植樹。
他は1982年、1999年、1994年植樹で、平均でも30年超えの古樹。
「パンシャン Penchant」は、「傾向・好み」という意味。
ラベルには空に浮かぶ雲が描かれています。
《ミネルヴォワ最高の品質へ》
ドメーヌ名はシャトー・ミロスでミネルヴォワの中心バダン(Badens)村の生産者。
300年前のフランス革命後に一族がこの土地を所有し、葡萄栽培の歴史が始まりました。
1952年生まれのレイモン・ジュリアンは、父が早くに亡くなったので17歳から家業のワイン造りを始めています。
1980年代に自社ラベルで瓶詰めを開始。
現在は生産量の1/3はネゴシアンなどに売り、残りを瓶詰めしています。
畑は20haで、シラー、カリニャン、サンソー、グルナッシュなどを栽培。
除草剤は一切使用せず、銅と硫黄のみ使用。
認証は取得していないが、基本的にはオーガニック栽培。
畑作業は2人で行い、グリーンハーベストをしています。
葡萄の樹の枝を組み合わせて、フリーランジュース用のフィルターに使っています。
大変珍しい手法で、まるで巨大な「みのむし」のようです。
軽い清澄の後に、粗いフィルター。無濾過よりも、この方がワインに香りが残るため。
葡萄のプレス機は1936年産の古典的なタイプを使用。
このプレス機のメリットは葡萄を一度捕らえると離さないところ。
レイモン曰く、これでなければ絶妙なプレスはできないとのこと。
近代技術の進歩により改良されたプレス機もありますが、シャトー・マルゴーをはじめ著名な生産者はこのプレス機に戻っています。
《マセラシオン・カルボニックの魔術師》
醸造方法で特筆すべきは、ボージョレの醸造方法として知られ、レイモン氏自身がとても好きな味のワインに仕上がるというマセラシオン・カルボニックを100%していること。
マセラシオン・カルボニックは、軽くフルーティなワイン造りの手法に使われることが一般的で南仏でもそのようなタイプのワインには用いられていますが、レイモン氏はこの方法を用いて、フルボディのワインを造っているのです。
その手法は見事に成功し、たっぷりとした味がありながらもまろやかなワインに仕上がっています。まさにマセラシオン・カルボニックの魔術師です。
(文章:佐野 雅子)
商品スペック | |
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タイプ | 赤 |
ヴィンテージ | 2020 |
容量 | 750ml |
保存 | 静かな冷暗所 |
生産国 | フランス |
生産地 | ラングドック ルーション |
生産者 | レイモン・ジュリアン |
■味わい:フルボディ ■ぶどう品種:シラー70% グルナッシュ30% ■格付け:A.O.C.ミネルヴォワ ■アルコール度数:14.5% |