人気急上昇のルーマニア生産者「ヴィル・ブドゥレアスカ」。
こちらはリピーター続出のデイリー価格帯「ヴァイン・イン・フレイム」の赤品種。
このピノ・ノワールのコスパが本当にスゴイ!

店主まーちゃん、この道20年超の経験から申し上げますと・・
1000円台で「満足なピノ・ノワール」を見つけるのはとても難しいんです。
他の品種なら1000円でも美味しいワインはいくらでもありますが、ピノ・ノワールは低価格ではなかなかいいものが作れないのです。(ついでに言うと、リースリングも)
高価格であっても美味しいワインを作ることがもともと難しい品種です。
低価格ピノの多くは、果実味が薄くて酸っぱくて、不合格。
もしくは、ピノらしからぬパワフルな正体不明感で、不合格。

そんな難しさをクリアしてきたのが「ヴィル・ブドゥレアスカ」。
「ピノ・ノワールの品種特性をきちんと表現し、かつ美味しいワイン」がこの価格で出せているのは驚愕と言っていいと思います。
事実、このワイン、輸入元(モトックスさん)の大ヒットアイテム。
2018年度の新商品の中で、赤ワインの出荷本数No.1だったそうです。

透明感のある赤色。
ラズベリーやチェリーのような可憐な香り。
口中でふわっと広がる赤い実の素直な果実味、程よいコク。
ピノ・ノワールの特徴でもある酸も、酸っぱすぎることなく美しく整っています。
タンニンも柔らかくなめらかで、果実味、酸の全体バランス良し。
がっつりお肉メニューというよりは、普段の晩酌に幅広いお料理に気軽に合わせられるまろやかな味わいです。

肩肘張らずにデイリーに楽しむピノをお探しの方には大推薦!
濃厚好みの方でも、さらっとした美味しい赤が飲みたい時もありますよね。
そんな時のためにも、皆様に是非とも常備頂きたい１本です。

=====【輸入元資料より】
ブドゥレアスカのブドウ畑は海抜175m 400mに位置し、合計280haほど。
デアル・マーレ丘陵地の真ん中に所在し、ボルドーやブルゴーニュと同じ緯度線にあります。
畑は南東向きで、大陸性気候。ワイン畑に理想的な位置と言えます。
ブドウの木の成長が始まる4月から、平均2000時間の日照時間、黒土層と石灰岩の多い土壌のため、ルーマニア国内でもなかなか再現できない栽培条件になっています。
このように高品質なワインのポテンシャルを秘めたブドゥレアスカのワインの品質をさらに高めたのはイギリス人醸造家、スティーヴン・ドネリーの存在。
アメリカのナパ・ヴァレーで就業した後、イギリスやハンガリーをはじめ、数々の国で30年以上の経験と実績を誇り、ルーマニアの伝統と最新のワイン技術を絶妙に融合させています。

デアル・マーレ産地のワイン造りは3000年前のダキア時代まで遡ります。
古代ギリシャのホメーロスの作品の中にダキアワインの話が良く出ており、ホメーロスによると「ギリシャの戦士たちはワインを求め、ダキアを侵略した」。
ダキアのデチェバル王は優れたブドウ畑を資産として狙う他国からの襲来を防ぐために、葡萄畑の一部を伐採したというエピソードが有名です。
ブドゥレアスカ社はこの産地の歴史と伝統を引き継ぎ、デチェバル王をワイナリーのシンボルにし、ルーマニアワインの真を世界に伝えようとしています。

2004年の創立以来、数々のワインコンクールで受賞。
ワイナリーとしての歴史は新しいですが、同地でのブドウ栽培は紀元前からの長い歴史があります。
歴史と伝統に基づいたワイン造りを、スティーヴン・ドネリーの加入により品質をさらに高めることに成功。
ルーマニアの国営航空会社TAROMの機内ワインとして好評を得ています。=====

(文章：佐野 雅子)